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中国、古典思想「太極反動説」から、「気」は、陰と陽の反動作用から生じる「内在のエネルギー」と考えられている。 
陽は上半身から丹田(へその下約3cmの位置)、下半身へと流れ、陰は足から上半身へと、つまり丹田を中心に反動している。上半身は火(陽)であり、下半身である水(陰)に消されることなく陽になる。
上のものが下へ、下のものが上へと動いて隙間なく合わさるように、火力が一定に達すると水は沸騰する。正しい腹式呼吸は、火と水を作用し沸騰(堋勁ーPENG CHING)させ、熱い血(体中の液体)が湧きあがり快活に流動するような感覚を起こす。これが「気」である。堋勁を鍛え、エネルギ-を蓄えることは決してむずかしいことではない。
 太極拳は、「気」を上手に料理しておいしいエネルギーをつくるようなものである。太極拳の正しい腹式呼吸、意識の集中による堋勁は、重水が原子炉をも冷やす力があるように、血液中の酸素を精製する力があるのではないかと思う時がある。